夫不在の一日におもう。2024年12月07日 10:26

本日、夫が不在のため、コーヒーのない朝である。

毎朝、夫は、自ら焙煎したコーヒーを淹れている。
しまなみの島で、備長炭を焼いている方との出合いがあり、
備長炭で焙煎するようになった。

わたしは、農家の嫁になった。
京都・亀岡で暮らしていたころは、
夫は、畑のひとであり、伝説の農家でもあった。

しまなみ大島、ビッグアイランドに移ってから、
流れが、わたしたちを、思いもよらない方へ連れていきつつある。
思いもよらない方というのは、こちらの思考の納得する範囲の話で、
その流れというのは、実は、わたしたちがそのようにしたいと、
自ら意図してきたものの通りに、なっているだけの話かもしれない。
畑のある暮らしは、土台にあるけれど、
そこから、不思議なひろがりが起こっている。

夫は最近、コーヒー屋にもなった。
自ら焙煎したコーヒー豆をつかって、
コーヒーを淹れる。
呼ばれたら、コーヒー屋として、出張する。
呼ばれなくても、コーヒー屋として、出没する。

夫の淹れるコーヒーは、
すっきりとしていると、よく言われる。
「ああ、おいしかった」と、気が付けば、飲みほしてしまっている。
夫の淹れたコーヒーを飲んでいると、
コーヒー豆は、もともと、薬であったのだということが感じられる。
知らぬ間に、治癒の起こっているような、そういう飲み物。
からだの作用だけでなく、タマシイに作用するような。

夫は明日、大きなお土産を連れて帰ってくる。
このひとはきっと、地球に遊びに来たんだなと思う。